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けいじばん

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90 Reply アンティゴネ jouno 2004/04/30 22:13
http://jouno.s11.xrea.com/search/msearch.cgi?hint=%E3%81%B2%E3%82%89%E3%81%8C%E3%81%AA&set=1&num=20&query=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B4%E3%83%8D

ぼくにとってアンティゴネはやはり気になって仕方がない人物です。
(お話として感動的なのは「コロノスのオイディプス」のほうですが)
クレオンの布告は、クレオンの恣意というよりはやはり、ある客観的な性格を帯びています。
共同体に敵対したものを共同体にとっては「人=同朋」とは認めない、という「法」は
いかなる共同体にとっても必然性をもつからです。
埋葬しない、ということは、パンテオンから排除するということでしょう。
逆にいえば都市を守って死んだ兄弟のもうひとりは神格化するということでもあります。

また、アブジェクトなものとしての死骸というテーマもあり、オイディプス王家の近親相姦の
ジェンダー・ポリティクスから見た主題もあります。

ヘーゲルなんかの割合古典的な読みは、公共の国家の論理と個人のパーソナルな、あるいは家族の論理の
対立、野嵜さんなんかはそこに、かれのいわゆる道徳と正義の差異を読んでいます。

で、もちろん、日本人はいやおうなく靖国をどこかで連想せざるを得なかったりもするわけですが。

クレオンは悪役ですが、しかしかれの論理は、共同体の必要性を認める限り、どうしても否定できない。

だから、アンティゴネは基本的には無茶をいっているわけです。

が、アンティゴネのいう神の掟、無茶であるが、人の正義を超える正義というものの存在を、
たしかに読者は感得する。ではそれは何か、というと、しかしその内容、論理は出てこない。
ぼくはそこが気になります。むしろ、この言明できなさ、名状し得なさこそが、アンティゴネの
論理の本質なのだろうかと。

それにまた、アンティゴネの彼岸的な主張はわかちがたく、彼女があらかじめ死んでいるということ
と結びついているのですが、しかし、彼女は死ななければならなかったのだろうか、ということも。

クレオンも日本人的には立場ってものがあって大変だよな、とか、あと、息子はどうよ、とか
思ったりしますが。ジェンダー的観点から、この息子を弱いなあと思うか、じつはえらいと思うか、
というのも、おもしろそうなところです。

いずれにせよ、個人的には「コロノス」とふかく共鳴しあってこそ、秘密が引き出される類の作品の
ように僕は思うのです。


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